はじめに
MT5(MetaTrader5/メタトレーダー5)とは、多くの海外FX業者で採用されている高機能なトレードツールのことです。
ただ、初めて使う人の中には、画面に並んだたくさんのボタンやメニューに戸惑う方も少なくありません。あなたにもそんな経験はありませんでしたか?
この記事では、すぐにでも海外FXで取引を始めたい初心者さん向けに、MT5のダウンロード方法とトレードで実際に必要になる基本的な使い方をテンポ良く解説します。
5分もあれば初期設定までは完了しますので、初めてMT5に触るという方も心配ありません。
パソコン版 MT5(ダウンロードタイプ)
パソコン版MT5は大きく『Windows版』と『mac版』の2種類があります。
あなたのパソコンのOSに合わせてダウンロードすることになります。
MT5ダウンロードタイプ
Windows版
mac版
MT5が使えるおすすめ海外FX業者
MT5(MetaTrader5/メタトレーダー5)対応のオススメ海外FX業者、CFD業者は、XM Trading・FXGT・TITAN FX・Exness ・GemForexです。
基本的に、海外FX業者が採用しているトレード分析ツールはMT4(Meta Trader4)・MT5(Meta Trader5)です。取引するFX業者を変えてもダウンロード方法・インストール方法・操作方法は共通です。一度やり方を覚えてしまえば他のFX業者のトレードツールも簡単にセットアップすることができるようになりますのでこの機会に慣れてしまいましょう。
MT5については全てのFX業者で利用できるというわけではありません。が、以前よりも確実に増えてきています。
MT5が使えるFX業者であれば、基本的にMT4も使えるところが多いです。が、一部のFX業者はMT4非対応なので注意しましょう。また、mac版MT5を提供していない業者もあります。
Windows版MT5であれば開発元のMetaQuotes社から直接ダウンロードすることも可能です。が、旧バージョンのMT4はFX業者のサイトからしかダウンロードできませんので注意。いずれにしても、特に理由がなければ、FX業者からのダウンロードをおすすめします。あらかじめFX業者のサーバーが登録されていたり、独自EA・インジケータがすでにインストールされていたりするため便利です。
本来はMT4・MT5はWindowsで動くプログラムなので、macで利用することはできません。が、FX業者によってはmac専用のインストーラーを提供しており、MT4・MT5をmacアプリとして利用できるようになっています。
mac版MT5もFX業者のサイトからしかダウンロードできませんので注意。
ただし、mac非対応の業者であっても、Play On Mac などのエミュレータソフトを利用すれば、mac上でWindowsソフトを動かすことができるようになります。Play On Mac は、MetaQuotes社も推奨している方法ではありますが、文字化けや予期せぬエラーが発生する可能性もあるので、あくまで自己責任で利用してください。
私は過去に、mac版MT4をインストールして使っていた経験があるのですが、基本的な機能は同じように使えましたが、当時は決済ボタンが文字化けしていました。今は改善されているかもしれません。
MT5(MetaTrader5/メタトレーダー5)のダウンロード、インストール手順については「MT4(メタトレーダー4)の無料ダウンロードとインストール方法」をご覧ください。
スマホ版 MT5(アプリ)
MetaTrader 4
開発元:MetaQuotes Software Corp.
MetaTrader 5
開発元:MetaQuotes Software Corp.
スマホアプリは、業者公式サイトを経由する必要はありません。iOSならApple Store、AndroidならGoogle Play Storeから直接ダウンロードできます。
MT5のトレード環境を準備しよう
MT5をダウンロードする
今回は日本でも人気の高い海外FX業者「XM Trading」からMT5をダウンロードして、チャート機能やトレードができるようになるまでを解説します。
まずは下記のリンクをクリックしてMT5のダウンロード画面に進みましょう。
上記URLリンクをクリックするとダウンロードページが表示されますので、「PC対応MT5(Windows)」か「Mac対応MT5」のいずれかをクリックしてMT5をダウンロードしてください。
Windowsなら「xmtrading5setup.exe」、Macなら「XMTrading MT5.dmg」がダウンロードされます。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを実行してインストールしていけばOKです。
MT5用の取引口座を開設
インストールが完了したら、XM Tradingで口座開設します。
「海外FX/CFDの新規口座開設5ステップ」にて口座開設方法について解説していますので手順を事前に知っておきたい方はこちらをご覧ください。
開設する口座はリアル口座、デモ口座どちらでも大丈夫です。
どちらも5分ほどで完了します。
また、XM Tradingでは常時3種類のキャンペーンを実施しています。口座開設ボーナス・入金ボーナス・取引ボーナスの3種類です。
リアル口座
デモ口座
XMTrading(エックスエムトレーディング)には、実際のお金を入金しなくても仮想の資金を使っていくらでも取引の練習ができるデモ口座があります。リアル口座に近いトレード環境で無料で練習することができます。
MT5の使い方解説
MT5で口座にログインができたらMT5の使い方の解説に入っていきましょう。
初心者の方は基本的に以下の4つができればOKです。
最初に覚えておきたい操作方法
- メイン画面のカスタマイズの方法
- 新規注文・決済注文・予約注文の方法
- 取引履歴の見方
- インジケーター・オブジェクトの配置方法
②新規注文・決済注文・予約注文の方法が損益に直結するため必須で覚えておくべき重要な項目です。
MT5の使い方のうち、②は決済に関わる使い方になります。そのほかの使い方はデモ取引などでトレードをしながら覚えていっても問題ないでしょう。
MT5の取引画面をカスタマイズをして自分だけのトレード環境を作る
MT5の言語表示の設定
まず、インストールしたMT5を立ち上げてください。
メイン画面は、上記のように大きく6つの機能に分けることができます。(※MT5の初期設定では、さらに「ストラテジーテスター」も表示されますがここでは割愛します)
言語が英語になっていた場合は、メイン画面上部にあるメニューバー表示からJapaneseを選択すれば日本語表示になります。
MT5のツールバーの設定
最初に最低限以下の3つをカスタマイズすれば、取引しやすい環境を整えることができます。
必要最低限のカスタマイズ
- ツールバーを設定する
- 必要な取引銘柄だけ表示させる
- チャートを見やすくカスタマイズする
ツールバーを設定する
メイン画面上部には、アイコンが並んでいる「ツールバー」があります。
利用頻度の高い機能が厳選されていますので、頻繁に使う箇所にあたります。
初期状態で時間足が表示されていない場合は、メニューバー▼表示▼ツールバーを開き、標準・ライン等・時間足設定に全てチェックを入れておきましょう。
それぞれのツールバーはドラッグ&ドロップで移動できますので、好きな場所に配置してください。
アイコンの機能は最初に全部覚える必要はありません。必要なものを必要なときに覚えればOK。使うときになってから覚えれば大丈夫です。
よく使う機能のアイコンについては後述します。
必要な通貨ペアだけ表示させる
メイン画面左側上部の「気配値表示」は、通貨ペアやCFD銘柄の一覧が表示される箇所になります。
業者によって、最初は自分が取引する口座タイプには直接関係のないものが表示されていたり、反対に取引したいものが表示されていなかったりしますので、自分専用にカスタマイズしておきましょう。
ツールバーにある銘柄リストから登録する方法がわかりやすいです。
FXの場合は、「Forex」の項目の中から追加したい通貨ペアを選んでクリックします。
CFDの場合は、「CFDs」の項目の中から追加したい銘柄を選んでクリックします。
※業者によって銘柄の表記が異なる場合があります。例えば、XMTradingのGOLDの銘柄表記は「GOLD」となっていますが、GOLDは「XAUUSD」と表記されるのが一般的です。
ゴールドの取引の始め方・詳細についてはこちら「海外CFD/GOLD/ゴールドトレードの教科書」、「海外FX/CFDの新規口座開設5ステップ」をご覧ください。
銘柄リストでは、左側に通貨ペアやCFD銘柄がグループ分けされており、それぞれのグループをクリックすると、右側にグループに登録されている通貨ペアやCFD銘柄の一覧が表示されます。
XMの場合、FXはForex▼口座タイプ名の中にMajors・Minors・Exoticsの3種類のグループに分けられています。
キーボードのcontrolキーを押しながらそれぞれをクリックすると、複数選択が可能です。
左下の銘柄を表示するを押すと通貨ペアのアイコンがグレーからイエローに変わりますので、右下のOKをクリックしてウィンドウを閉じてください。
すると、気配値表示に通貨ペアが追加されますので、あとは上下にドラッグ&ドロップで好きな順番に並び替えてください。
MT5のチャートを見やすくカスタマイズ
初期状態のメイン画面では、サンプルチャートが4つ並んで表示されますが、全部閉じてしまいましょう。
これからMT5を見やすい画面にカスタマイズする設定方法について解説していきます。
取引したい通貨ペアを、気配値表示から右側のチャートエリアにドラッグ&ドロップすると、新たにチャートが表示されます。
こちらの画像では、GOLD1分足・GOLD5分足・GOLD1時間足・GOLD4時間足の4チャートを追加しています。
初期状態のチャートは、上記のような「バーチャート」が表示されています。
バーチャートからローソク足に変更する方法は、上記画像のように、MT5ツールボックスの中にある項目で選択できるようになっています。
・バーチャート
・ローソク足
・ラインチャート
こちらの3種類から選択できます。
ローソク足を表示して取引する場合は、全てのチャートをローソク足に設定しておきましょう。このチャートを、ローソク足に変更するには、ツールバーにある をクリックします。
4つのチャートを再び等間隔に並べるには、メニューバー▼ウィンドウからウィンドウの整列 を選択してください。
ツールバーにも同じアイコンがあります。
MT5の画面全体を拡大したい場合は、画面右上の で切り替えてください。
一つのチャートだけ拡大したい場合は、チャート右上の で切り替えてください。
時間足はツールバーで変更できます。
もし、基本配色であるGreen on Blackが見づらい場合は変更することもできます。
チャートを右クリックして、一番下のプロパティを選択してください。
または、メニューバーにあるチャート▼「プロパティ」を選択します。
プロパティ画面では、チャートの配色や表示項目をカスタマイズできます。
例えば、右側のカラータブをクリックして、画像で今設定されている、基本配色をGreen on Blackから変更することができます。
さらに、上昇バー・上昇ローソク足、下降バー・下降ローソク足を変更することもできます。プロパティでは見た目のチャートを自分好みにカスタマイズすることができます。
次に、表示タブをクリックすると、チャート上の様々な情報の表示・非表示を切り替えることができます。
売りラインを表示・買いラインを表示・チャート上にポジションとオーダーを表示・クイックトレーディングを表示にチェックを入れておくと、スキャルピングやデイトレードで役立ちますので、チェックを入れておくと良いでしょう。
画面右下のOKを押すと設定が完了します。
チャートを一度閉じることで、カスタマイズ内容がリセットされてしまいます。
もう一度同じ内容のカスタマイズでチャートを表示させたい場合は、メニューバーのファイル>チャートの再表示から最近開いていたチャートを復活させることができます。
間違って閉じてしまってもこれで大丈夫です。
チャートを左にスクロールさせると過去のチャートに遡ることができます。が、ツールバーにある自動スクロール がONになっていると、新たな時間足が作成されるたびに位置が元に戻ってしまいます。
過去チャートを眺めるときは、自動スクロールをOFFにしておきましょう。
現在レートが動いているリアルタイムでチャートを追いかけたいときは、自動スクロールの右隣にある右側シフト をONにしてください。チャート右側に余白ができるので見やすくなります。
MT5に表示される時間は日本時間ではありませんので注意しましょう。
MT5の表示時間を日本時間に換算するには、冬時間(11月第2月曜~3月第2土曜)ならプラス7時間、夏時間(3月第2日曜~11月第1日曜)ならプラス6時間すればOK。
ただし、最初のうちは慣れないと思いますので、自動で日本時間をチャートに表示してくれるインジケータを利用すると良いでしょう。
以下、おすすめの日本時間を表示してくれるインジケーターをいくつかまとめました。無料で使えるものもありますので好きなものを使ってみると良いでしょう。インストール方法はそれぞれのページで解説されていますので参考にしてください。
MT4・MT5を日本時間表示にするインジケーター
トライアルver. MT4 【日本時間ライン】日本時間が一目で分かる!表示のON/OFFもボタン1つ
『ShowJapanTime』違和感なく日本時間を表示できるインジケーター
【MT5】チャートに違和感なく日本時間を表示できるインジケーター『ShowJapanTime』
MT5の注文方法(新規注文・決済注文)
MT5の使い方を覚えるためには、実際にMT5を使って、自分の手を動かして注文に慣れていくのが手っ取り早いです。
ただし、初めたばかりの場合は実際のお金を使わず取引ができるデモ口座で練習したほうが良いでしょう。
取引を始める場合は、3種類の注文方法をまず覚えてから実践の中で慣れていきましょう。
取引を始めるときに最低限覚えておきたい3種類の注文方法
- 成行注文、ワンクリック注文
- 指値、逆指値注文
- 両建て
成行注文、ワンクリック注文の基本
「新規注文」をしてポジションを持つ
成行注文は、現在レート(現在の価格)ですぐに新規注文をしたい場合に使用する基本的な注文方法です。取引をする際、最低限覚えておきたい注文方法になります。
まずは、気配値表示の通貨ペアおよび銘柄をダブルクリックします。または、取引したいチャートを選択した状態でツールバーにある をクリックしてオーダー画面を開きましょう。
この解説ではGOLDを選択します。
こちらがオーダー画面です。まず、タイプはカウントダウン注文を選択してください。
数量とは、取引する通貨の「取引数量」のことで、ロットで指定します。USD/JPYならUSDの部分、EUR/USDならEURの部分になります。
1ロットは業者や口座タイプによって異なりますが、基本的に100,000通貨です。この取引数量によって、値動き1pipsあたりの損益が変わります。
ここでは0.1ロット=10,000通貨を設定してみましょう。1pipsあたりの損益は140円となります。
XM Tradingの「ピップ値計算機」を使うことで現在レートで1pipsあたりいくらになるのか簡単に計算することができます。
また、このオーダー画面でStop Loss(ストップロス)とTake Profit(テイクプロフィット)を使った決済の予約注文もできます。が、ここでは割愛します。
注文一つ一つに自由にコメントを残すこともできます。
ポジションをたくさん保有したときなど、ポジションを把握するときに分かりやすくて便利です。
最後に、成行買い(Buy)を押して注文を確定します。
もし、ボタンがグレーになっていて押せない時は、最小取引数量以下のロット数を入力していると考えられるため 修正してください。
新規注文が確定すると、約定結果が表示されるのでYESをクリックします。
チャートには「注文ライン」が表示され、ツールボックス▼取引にもポジションと損益がリアルタイムで表示されます。
ポジション保有中は、これらを確認して現在の状況をチェックしながら決済のタイミングを計ります。
ツールボックス内で右クリックして表示▼コメントを選択すると、注文するときに入力したコメントが表示されます。
「決済注文」をして利益確定をする
次に、決済注文を入れてポジションを閉じましょう。
ここでは、利益確定(利食い・エグジット)をします。
ツールボックス▼取引に表示されているポジションをダブルクリックするか、右クリックメニューから決済を選んで、オーダー画面を開きましょう。
そのまま一番下の#(注文情報)を成行決済というボタンを押すと決済されます。
約定結果が表示されるので、YESをクリックしましょう。
決済後のポジションはツールボックス▼取引から消えて、ツールボックス▼口座履歴に注文価格・決済価格・損益などの取引結果が表示されます。
この例では、GOLDを1697.77で新規買い注文して、1697.95で決済しました。
10,000通貨の取引の1pipsは140円なので、利幅1.8pipsは252円の利益確定となります。
また、ツールボックス▼口座履歴の表示形式を変更すれば、ポジションごとにスワップポイントなどの詳細情報を見ることができます。
ワンクリック注文ならもっと早く取引可能
次に、取引を効率化できる「ワンクリック注文機能」の使い方について解説します。
ワンクリック注文とは、成行注文を確認画面なしで、もっと素早く注文できるようにした、MT5の機能の一つです。
スキャルピングで取引するときなどに利用すると良いでしょう。
先述のとおり、先ほどチャートの右クリックメニューのプロパティから、クイックトレーディングを表示にチェックを入れましたので、チャート左上には2種類のアイコンが表示されています。
右側の をクリックするとワンクリックパネルが表示されます。(左側は板注文画面になります。ここでは割愛)
新規注文の方法は、真ん中の取引数量を指定して、SELLまたはBUYボタンをクリックするだけでOK。ボタンをクリックするだけで即注文が完了します。
決済注文も、ツールボックス▼取引タブ右側の×をクリックするだけでOK。×をクリックすると即決済が完了します。
初めてワンクリック注文をする場合は、「免責事項」というウィンドウが表示されます。
規約と条件に同意するにチェックを入れてOKを押すことで、次回からこのウィンドウは表示されません。
アラート機能を利用した取引
成行注文の場合は、パソコン画面にずっと張り付いていないと取引チャンスを逃してしまうこともあります。画面に張り付いていなくても取引チャンスが来たらお知らせしてくれる便利な方法があります。それが、アラート機能です。
チャートを右クリックしてプライスボード▼アラートを選択してください。
クリックした箇所に赤い矢印でアラートが設定されます。
あとはドラッグ&ドロップで移動させたり、表示されたアラートを右クリックして「修正」を選択すれば、さらに細かい設定も可能です。
右クリックメニューには削除が2つありますが、上は「完全削除」、下は「一時停止」です。
アラートを一時停止すると、ツールボックス▼アラートに設定を保存することができます。
後から再表示する方法は、ダブルクリックで開いて有効化にチェックを入れることでアラートをさ表示させることができます。
裁量トレードの場合、アラート機能を活用することで取引の負担を減らすことができます。
MT5の指値・逆指値注文
「指値・逆指値注文」とは、予約注文の一種です。
予約注文には、他にもいろいろな種類のものがありますが、全ての予約注文の基本となるものが「指値・逆指値注文」ですので、まずこれをしっかり覚えておきましょう。
予約注文の仕組みを簡単に言えば「この価格になったらこの注文を実行」するというだけのものです。
仕組みはとてもシンプルですので安心してください。ただし、いろいろなオプションが設定できますので、複雑に見えるかもしれません。
まずは、成行注文と同じように、取引したいチャートを選択した状態でツールバーの をクリックするか、気配値表示の通貨ペアを右クリックして新規注文を選択してオーダー画面を開きましょう。
銘柄のすぐ下にあるタイプで指値注文を選択すると、新規注文予約のための設定項目が表示されます。
その下にあるもう一つのタイプは、予約注文の種類です。
さらに詳しい指値注文の種類を選べます。
予約注文の種類
指値のタイプは6種類の中から選べます。
①Buy Limit(買い指値注文):現在より有利な価格で買い成行注文を予約
②Sell Limit(売り指値注文):現在より有利な価格で売り成行注文を予約
③Buy Stop(買い逆指値注文):現在より不利な価格で買い成行注文を予約
④Sell Stop(売り逆指値注文):現在より不利な価格で売り成行注文を予約
④Buy Stop Limit(買いイフダン注文の一種):現在より不利な価格で買い指値注文を予約
⑤Sell Stop Limit(売りイフダン注文の一種):現在より不利な価格で売り指値注文を予約
ここでは、タイプにBuy Limit(買い指値注文)を選択し、取引数量には0.1ロットを入力します。
その下の価格には、Buy Limitなら現在価格よりも安い価格を指定します。
※注意:業者によって指値・逆指値で指定できる価格に制限があります。XMの場合、現在価格よりも40ポイント(4pips)以上離れた価格でなければ入力することができません。
数値を入力すると、左側のティックチャートにグレーのラインが表示されます。
また、決済の予約注文であるストップロスとテイクプロフィットも設定できますが、ここでは割愛します。
その下の箇所では、この予約の有効期限を日付で指定することも可能です。が、こちらは無期限とします。
最後に、一番下の注文を押せば予約注文の設定完了です。
先ほどチャート上に注文内容を表示させるように設定しているので、「注文番号」「予約注文タイプ」「取引数量」が表示されたラインが1本追加されます。
注文ラインをドラッグ&ドロップすることで、チャート上で注文価格を変更することもできます。
ツールボックス▼取引にも、残高や有効証拠金などの行の下に予約注文が表示され、ダブルクリックで再度注文画面を開けばいつでも削除できます。
あとは、現在価格が予約した価格まで下がると成行注文が約定しポジションを保有します。
普通に成行注文するよりも、安い価格で買い注文ができるメリットがあります。
そのまま価格が上昇して利益確定できれば、成行注文より大きな利益を見込めます。
ここまでは、基本の新規指値・逆指値注文の方法を解説です。
ストップロス・テイクプロフィット・有効期限・その他の予約注文の種類を組み合わせることで、より高度な戦略的取引ができるようになります。
両建てについて
XMでは、同一口座内での両建ては認められています。
両建てをすることで、ポジションの損益を「一時停止」で固定することができます。両建てすることで基本的にそれ以上は損失・利益が増えませんので、「再開」するか「決済」するか冷静に判断できます。
そのため、初心者の人こそ最初に覚えておいたほうがいいテクニックの一つです。
XM両建てのポイント
XMで両建てをすると、2つのポジションの証拠金は相殺されてゼロになります。(業者によって異なる)
例えば、すでにGOLD買いポジションを1ロット保有した状態で、新たなGOLD売り注文を0.1ロットした場合は、証拠金は0.9ロット分しか拘束されず、証拠金維持率が下がります。
そのため、証拠金をかけずに先ほどの「利益確定の一時保留」「損切りの一時保留」と「ロスカット防止」という使い方もできます。テクニックの1つとして覚えておくと良いでしょう。
ただし、XMでは以下のパターンの両建ては利用規約違反となり、口座凍結や出金拒否の対象になる可能性がありますので注意しましょう。
- XM別口座間・他業者口座間での両建て
- 知人・友人・家族などグループ内での両建て
- XMP獲得だけを目的とした両建て
両建てになっているポジションのどちらかをダブルクリックすると、オーダー画面が表示されるので、タイプを閉じるに変更します。
対となっている反対ポジション一覧が表示されるので、希望するものを選択します。
ポジションAをポジションBで閉じるというボタンが表示されるのでクリックしてください。
これで、複数ポジションの同時決済ができます。
ワンクリック注文をONにしておくことで、ツールボックス▼取引の右側の×でそれぞれすぐに決済することも可能です。
MT5の口座履歴の見方
ツールボックスの一部の機能についてはこれまでに解説しましたが、他にもたくさん便利な機能が備わっています。
その中でも、これから特に活用していくことになる機能が、これまでの取引結果を一覧で表示できる「口座履歴」です。
ツールボックス▼口座履歴
右クリックメニューから、表示方法の選択・銘柄絞り込み・期間指定・レポート出力・スワップや手数料の表示などができます。
自分のトレード分析や確定申告でも使いますので、使い慣れておきましょう。
ポジション一覧一は、銀行明細書のように口座残高の増減がボジション単位で一望できるので一番見やすいと思います。
取引一覧・注文・注文と約定であれば、新規注文と決済注文ごとにさらに詳しい内訳を見ることができます。
ツールボックスには、ほかにもたくさん便利な機能がありますが、自分の取引実績だけは確認できるようにしておきましょう。
MT5のテクニカルツールを活用しよう
MT5の「ナビゲーター」にも、さまざまなテクニカルツールが装備されてます。
大別して、インジケーター・エキスパートアドバイザ(EA)・スクリプト・サービスの4種類があります。が、まずは基本的な操作方法を覚えてしまいましょう。
今回は、ナビゲータに入っているインジケーターと、ツールバー・メニューバーにあるオブジェクトについて解説します。
テクニカルツールのそれぞれの役割と設定方法は、今後トレード手法や考え方を学習する中で少しずつ覚えていきましょう。
インジケーターを追加してみよう(移動平均線)
MT5には、最初からたくさんのインジケーターがインストールされています。
インジケーターとは、チャート上やチャート下部に取引の判断材料となるテクニカル指標を表示できるサポートツールのことです。
サーバーから取得したデータをもとに複雑な計算をすること動いているプログラムになります。
世界中には膨大な数のインジケーターが日々開発されていますが、今回は最も一般的であり効果的な移動平均線をチャートに追加する方法を解説します。
まずは、メイン画面左下にある「ナビゲータ」ウィンドウの中にある、インジケーター▼トレンド系▼Moving Averageをチャートにドラッグ&ドロップしてください。
設定画面が表示されますので、ここでは期間を200に指定し、スタイルはOrange選択しました。一旦、OKで閉じてください。
次に、もう一度Moving Averageをチャートにドラッグ&ドロップして、期間を200、種別をExponential、期スタイルをGoldに設定したものも追加します。
このように同じ種類のインジケーターも、チャート上に複数表示させることができます。
インジケーターを消したい場合は、チャート上で右クリックをして、インジケーターリストを選択してください。
選択しているチャート上のインジケーターの一覧が表示されるので、削除したいインジケーターを選択して削除を押せば消すことができます。
※インジケーターが自動で取引をすることはありません。
オブジェクトを追加しよう(トレンドライン)
MT5のオブジェクト(描画ツール)は、チャート上に線を引いたりすることができるもので、インジケーターのような計算はできません。
オブジェクトは、ライン・ラベル・文字・矢印・アイコンなど、さまざまなアイテムをチャート上に配置・記憶させることができる便利な機能です。
ここでは、テクニカル分析の基本であるトレンドラインを描画していきます。
まず、メニューバーから挿入▼オブジェクト▼ライン▼トレンドラインを選択するか、ツールバーの をクリックすると描画モードに入ります。
上画像は2022年の4時間足チャートです。
下降トレンドなので、高値同士をラインで結びます。
すると、一番右下でレートがトレンドライン付近にあります。ここを反発して下降するのであれば下降トレンド継続。あるいはここをクロスして抜けていけば、下降トレンドが終了して上昇トレンドに切り替わるかレンジ相場になることが考えられます。
このように、トレンドラインを引くことによって、相場のトレンドの有無を読み取ることができます。
チャートに追加したオブジェクトは、チャート上で右クリックしオブジェクトリストから編集・削除できます。
オブジェクト一覧が表示されますので、プロパティを押します。
オブジェクトの名前・説明(コメント)・スタイル(色・線種・太さ)を変更できます。
今回は名前をトレンドラインと日本語で入力してOKをクリックします。説明に書いた内容は詳細欄に表示されますが今回は割愛します。
このように、オブジェクトに名前や説明を付けておくことで、大量のオブジェクトをチャートに配置するようになった場合にも見やすくなります。
また、それぞれのオブジェクトを選択して表示を押すと、チャートがその箇所に移動するので便利です。
オブジェクトの種類はたくさんありますが、基本的な操作方法は共通です。
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